今日ご紹介する英会話は
レストランの予約を取りたいお客さんと
お店の従業員との会話ですが
どちらかが人工知能です。
下記の会話のうち
お客さんと店員さんの
どちらが人工知能だと思いますか?
お客: I’d like to reserve a table for Wednesday, the 7th.
店員: For seven people?
お客: Umm… It’s four people.
店員: When? Today? Tonight?
お客: Next Wednesday, at 6 pm.
店員: Actually we reserve for upwards of five people.
For four people, you can come.
お客: How long is the wait to be seated?
店員: For when? Tomorrow? Or Weekend?
お客: For next Wednesday, the 7th.
店員: Oh, no! It’s not too busy. You can come for four people.
文字だけだとわかりにくいですか?
音声は下記のYouTubeで聞くことが出来ます。
【3分10秒】あたりからお聞きください。
何と「お客さん」が人工知能だったんです。
驚きですよね。
もう一度、二人の会話を
おさらいしておきましょう。
人工知能は『AI』と表記します
AI: I’d like to reserve a table for Wednesday, the 7th.
(7日の水曜日に予約したいのですが)
とAIが言ったのを店員さんは勘違いをして
店員: For seven people?
(7名さまですか?)
と返すのですが、AIはすかさず
AI: Umm… It’s four people.
(えっと、4人です)
と店員の質問に的確に答えています。
でも店員さんの方は
AIが最初に日時を言っていたことには
気づいていないために
店員: When? Today? Tonight?
(いつですか?今日?今夜?)
と質問します。するとAIの方は
AI: Next Wednesday, at 6 pm.
(次の水曜日の夕方6時)
と、これまた的確に対応。
店員: Actually we reserve for upwards of five people.
(実は当店では予約は5名様から承っております)
For four people, you can come.
(4名さまなら予約は必要ありません)
と、ようやく店員さんらしいセリフが出たと思ったら
AIからさらなる質問が
AI: How long is the wait to be seated?
(その場合の待ち時間はどれくらいになりますか?)
この店員さんは英語ネイティブではないのでしょう。
結局のところ日にちが聞き取れていないようで
また同じ質問をしてしまいます。
店員: For when? Tomorrow? Or Weekend?
(いつですか?明日?週末?)
会場からも笑い声が聞こえますね。
でもAIはイライラしたりせずに
AI: For next Wednesday, the 7th.
(来週の水曜日、7日です)
やっと聞き取れた店員さんの返事は
店員: Oh, no! It’s not too busy. You can come for four people.
(なーんだ!水曜なら空いてるわ。4人なら問題ないわよ)
電話した意味無いじゃん!
と思ってしまいましたが
驚きました。これが人工知能だなんて。
では人工知能はどうやって
英語を身につけているのでしょうか?
「英語学習は人工知能に学べ!」がサブタイトルの
脳科学者の茂木健一郎先さんの著書で
『最強英語脳を作る』という本がありますが
その本から抜粋した
茂木さんの言葉を引用させていただきます。
もともと人口知能は脳の学習則を参考にしているので、例えば、絵描きだと良い絵をたくさん見ないと、良い絵がどういうものかがわからないのと同じように、良い英語をたくさん読んだり聴いたりしないと、良い英語がどういうものかわかりません。
ですから、日本人が英語ができないのは至極当然です。つまり、大量の英文を読んで、大量の英語を聞いて、大量に話して、書いて、それのどこが悪かったのかを修正して、会話であれば通じたか、通じなかったか、ウケたか、ウケなかったか、そういうことがフィードバックされ、それによって自分の言うことが少しずつ変わってくる。
日本人の場合、単純にその経験が少ないから、英語ができないというだけの話で、僕に言わせると、日本人は英語ができないという事を、何か神秘化してしまっています。でも、やることをやっていないから、できないのは当たり前で、人工知能の成果からわかるように、やるべきことは意外と単純なことなのです。
ネイティブ英語を聞いて、まねる、だけ。
これをできるまでやり通せるかどうか、が
カギになりそうですね。
これからもいっしょにがんばりましょう♪
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