国産バイリンガルという言葉をご存知でしょうか?
海外生活も留学もせずに日本国内にいて
自力でバイリンガルレベルまで
英語を身につけた人のことです。
最近では
自分の子どもを国産バイリンガルに育てたい
という親御さんも増えていて
両親は英語が話せなくても
子どもはネイティブ並みに育ったという実績も
でてきているようです。
幼少期の言語習得に
最も有効な手段と言えるものの一つに
絵本の読み聞かせがあります。
私たちが幼児期に本の読み聞かせで経験した
あの流れって、
すごく意味があったんですね。
あれって本当に自然に親たちが
誰からのマニュアルとかがあるわけでもないのに
万国共通であるアプローチですよね。
不思議だと思いませんか。
それは言語装置から来る感性なんですよね。
ところが今、小さいお子さん達のいるご家庭を
訪ねてみると
英語の時はもうほんとに受験英語の感覚で
読み聞かせをしてるんです。
英語の絵本を、1,2歳の子供に文字をなぞりながら
読み聞かせたくなっちゃうんですよね。
多摩大学の名誉教授に
グレゴリー・クラークさんという方がいらっしゃるんですが、
多摩大学の入試科目から英語を外すので
中学高校では英語の勉強を
何もやらないで来て下さい
って言ったんですね。
それは当時
本当に衝撃が走りまして
訳して暗記して、そして意味を調べて文法的に解釈して、そして分からないところも即調べて、そこを確認して、そして狭い文法知識でとりあえず理論付けて・・・
全てが無駄とは言いたくないですけれども
そういう英語教育ですね。
英語ネイティブの方だったら
そういうのはやらないで来てくれって
思いっきり言いたくなるのは
ちょっと分かるかなって気もするんです。
国産バイリンガルを育てる秘訣は、
たくさんの英語の絵本に触れさせること。
Skype英会話などを駆使して
いつでも英語で発話が出来るような
環境を作ってあげること。
そして、なにより
無理矢理やらせないことだそうです。
こうして日本に居ながらにして
ネイティブ並みの英語力をつけることが
出来たわけですね。
このインプットとアウトプットのバランス、
そして何より詰め込まない学習というのは、
きっと大人の英語学習にも
大きなヒントになるのではないでしょうか。