『マンガENGLISH』はマンガと英語のフレーズを同時にインプットすることにより、訳さずに英語のまま理解する「英語脳」を育成するプログラム。英語のフレーズと、その意味内容を表すマンガで、ネイティブスピーカーのように自然に英語を身につけることができます。

リスニング力はグンとアップする

アイトラッキングという技術を知っていますか?人がどこをどのようにみているか、視線を追って測定・解析する技術です。某大手缶コーヒーメーカーがこのアイトラッキングの技術をマーケティングに取り入れ、自動販売機で最も顧客の視線を集める場所はどこかをリサーチし、従来の上段左端からちょうどアルファベットのZの形に視線が動くとされていた定説を見事に覆し、一番売り出したい商品をアイトラッキングで得た最も視線が集中する下段に配置したところ、大幅に売り上げが伸びたというニュースで大変有名になった技術です。この技術は、例えば熟練の外科医の手術中の目の動きを解析し、それを研修医に見せ真似させるというような、教育の現場にも役立てられています。

英文を読もうとする時、私たちの目の動きはどのようになっているでしょうか。ネイティブではない私たちが英語の文字をみると、頭の中の情報処理が、まずはやはり訳したり文法的解釈をしたくなるということから、同じ文の上をかなり行ったり来たりしているはずなんですね。

たとえばマンガENGLISHのテキストにも出てくる “Newt was afraid of snakes.” という文章があったとして、これを理解しよう「ニュートは蛇を恐れていました」というように、日本語の語順に合わせ後ろから前に訳そうとする目の動きに、勝手になっているはずなんです。その状態で、じゃあその部分の音声をかけますので、解釈しましょうと挑戦すると、音声はもうそのまんま最初から最後までストレートに流れていくわけで、目がついていかなくなってしまうんです。ナチュラルスピードの音声のまま、目を動かして読んでいこうなんて、かなり難しい話です。

この例題の場合、英文を理解しようとして「ニュートは蛇を恐れていました」という文章を組み立てるまでに、完全に目が “Nute” から “snakes” に行って “of” で3番目、4番目、5番目っていうように一本調子でいかないんですね。そしてこの目の動きが、英語を音で聞き取れない元凶になっているんです。英語ネイティブはもちろんこの順番のまま話してきますので、目の動きと文字と音声がちぐはぐになってしまう。そのような読み方をし続けていると、音声がぱーっと流れてきたときに、結局聞き取れないという状態になってしまうんです。

英文を読む時の理想的なアイトラックは、文字通り左から右に最初から最後まで読み通すこと。そして、もどらないこと。もちろんネイティブだって読み飛ばしたり、一回では意味の分からないような難解な文章を読むこともあるでしょう。けれども今必要なレベルでの目の動きというのはあくまでもストレートに右から左へ流れる動きなのです。

ですから、とっさに日本語の自然な語順に合わせて、元の英文の語順を並び替えるような文字の捉え方は避けるべきですし、何度も何度も繰り返し読み返さないと分からないような文章なら、まずはやはり一旦文字から離れて、聞いて頭にすんなり入ってくる状態にまで、仕上げてしまった方が、リスニング力はグンとアップするはずなんですね。

マンガENGLISH100ご案内