新型コロナの影響もあってお家で過ごす時間が増えている方も多いかと思います。普段なかなかできない会話をじっくりしたり、一緒に家の中でできる遊びを楽しんだりする中で、英語の絵本を読み聞かせてみませんか。
英語の絵本の読み聞かせ、と聞くと皆さんが一番気になるのは「発音」ではないでしょうか。
以前ある大手出版社からの委託業務で「英語で子育て」中のママパパのカウンセリングをさせていただいた時に一番多かった悩みが
「子どもたちは耳がいいので、自分の発音で読み聞かせてしまうと、子どもが間違った発音を覚えてしまうのではないか」というものでした。
真実は全く違います。子どもたちは耳が良いからこそ、ママやパパの声で英語の絵本を読み聞かせてあげてください。
まず一番の理由は子どもはママやパパの声がすごく大好きなんです。
「パパやママの変な発音が映ったら困るからこっちのネイティブの先生の発音を聞きなさい」って言って、ポーンとビデオとか CDを渡して、ただ聴かせるよりも、一緒に声を重ねていただく方がお子さんの脳にはすごく沁みやすいんです。
ママやパパの声は、お腹にいるときから聞いている声なので、すごく安心できるんです。
発音が不安ならYouTubeを活用してください。よく知られている絵本ですとYouTubeの検索バーに「絵本のタイトル+Read Aloud(音読)」と入力すると、読み聞かせしてくれている動画を見つけることができますので、その動画を再生しながら一緒に声を重ねてみてください。
「自分の間違った発音が子どもに映るかもしれない」と不安になる必要はありません。
例えば、日本語でも、地方出身の方が東京で仕事をするときには標準語で話していて、地元に帰るとその訛りというかそのアクセントが自然に出てきますよね。
これと同じことが英語にも起こるという事です。
どういうことかというと、ネイティブの音声に重ねて、パパやママのちょっと訛りがあるかもしれないけれども違うアクセントが重なっていても、お子さん耳がいいので、ネイティブの音も、訛りのある音も、両方とも聞き取れて理解できるようになるのです。
さらに良いことに、これからの時代は、むしろその方が便利なんです。
その理由は、今、世界中で英語って話されていますよね。その英語を話している人との、なんと8割以上が、英語が母国語ではない人たちなんです。例えば中国・シンガポール・マレーシア・ベトナムといった、もともと英語は母国語ではないノン・ネイティブと言われる人たちのほうが、いわゆるネイティブスピーカーよりも圧倒的に多いんです。
ネイティブスピーカーの音しか聞いたことがないと、ちょっとでも訛りのあるインドやシンガポールの人たちなどの英語が聞き取れなくて不便なんですけれども
お母様やお父様のちょっと日本語のアクセントも混ざった訛りのある英語を、ネイティブの英語に重ねて聞かせておいていただきますと、これからの国際社会を生きていくお子様にとって、むしろ良いことなんですね。
だから堂々とネイティブの音と一緒に声を出してみてください。
こちらの動画で具体的なやり方をご案内しています。
そして動画の中でご紹介した「Amelia Bedelia」を音読している動画です。
ナチュラルスピードなので、慣れないうちは早すぎて、とても口が回らないと思いますが、慣れるとできるようになります。慣れるまで何度でも、諦めないで繰り返して練習してみてください。
このナチュラルスピードでシャドーイングができるようになると、ネイティブの英語がスラスラと聞き取れて、英語がペラペラと話せるようになります。
目で文字を追ってしまうとスピードが落ちてしまうときには、文字から目を放して、音に注力をして、一言一句を追いかけようとせずに、赤ちゃんのような気持で、意味がよく分からなくてもスペルがわからなくても、なんとなく音を真似るところから始めてみてください。
マンガENGLISHと同様に、絵を見て場面をイメージしながら、音に少しずつ慣れていきましょう。
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