映画字幕翻訳の第一人者と言えば
戸田奈津子さんですね。

以前に直接お話を伺う機会があり
２ショットで写真も撮らせていただきましたが

お肌がツルツルだったのを覚えています。

その時に伺ったお話をシェアさせてください。

トム・クルーズさんをはじめ
多くのハリウッドスターと交友があり

ペラペラの英語で通訳をされる戸田先生ですが

35歳を過ぎるまで

実際に外国の方と話すということを
一切したことがなかったそうなんです。

30代まで映画の供給会社で
アルバイトされていた当時は

ハリウッドから届いた英文を
日本人のスタッフのために訳したり

ハリウッドに送る英文の手紙を
書いたりする仕事をしながら

映画、特にアメリカ映画が好きで

年間100本以上観るということを
10年以上続けていらっしゃったそうです。

英語を聞いたり
書いたり読んだりはしていたけれども

35歳を過ぎるまで

実際に外国の方と話すということを
一切したことがなかったそうなんです。

ところがハリウッドから
俳優さんが来るから通訳しろって
会社の上司からいわれて

「外国人と話したことがないから無理です」と
いったんは断ったんだけれども

「この会社で英語がわかるのは、
あなただけなんだから」と乞われ

仕方なくやってみたら意外と会話できて驚いた

というお話をしてくださったことがありました。

実は私も同じような経験をしたんです。

33歳の時に

ニュージーランドの小学校に娘が
夏休み1ヵ月の短期留学した際に
母親として付き添いました。

それまで外人さんと
ほとんど話したことがなかったんですが

現地に行ってみたらけっこう話せたんです。

現地の人たちは

私はもともと
英語が話せる人と思ったみたいですが

実は一番びっくりしたのが
私自身だったんです。

その当時の私は
英語教育学で修士論文を書いていて

論文を書くためには
文献をたくさん読まないといけないということで

たくさんの英文を読んだり、書いたり

子どもと一緒に

子ども用の英語のDVDを「見て」「聞いて」「まね」たり

英語の絵本を「見ながら」付属のＣＤを
「聞いて」「まねる」

というのはしていたんですんですけども

生身の人と会話をしたことはほとんど無かったんです。

戸田先生も

「昔のことですから

英会話スクールも無く
東京でさえ外国の人を街中で見かけることは
めったになかった。

３５歳まで英語で会話したことなど全く無かったんです。

映画を見て聞いてまねて
英文を読んで書いていたら
話せるようになっていた」

というお話をされていて

やっぱりそうなんだ、と。

とにかく音を
たっぷり入れていただいた状態で

読んだり書いたりしていただくと
それが相乗効果になるわけです。

今、マンガENGLISH100タイトルを
見て、聞いて、まねていますけれど

もしよかったら今度の休みにでも
英文テキストを読んだり

漫画イラストを見ながら
思いつく英文を書いたり

といった活動も加えてみてください。

何か新しいことを始めた場合

とりあえずそれが「人並み以上に出来る」
と胸を張って言えるようにはなりたいですよね。

目安の時間があります。

1,000時間の法則です。

１日３時間やれば１年程度。

１日１時間なら３年近くかかります。

毎週日曜日に５時間ずつやったとしたら４年。

一流とまでは言えませんが、ここまでやれば、
ほとんどの人はふるい落とされていますから
胸を張っても良いレベルだと思います。

初めてのことにチャレンジするので、
最初はなかなか上達しません。

そうなると、
だんだんと自分には向いていないのではないか？

と弱気になって、

気づいたら熱も冷めてやめてしまった、
という経験がありませんか？

「目に見える効果」という脳への報酬がないと
続けられないのです。

そこでオススメなのが、
やった時間の記録を取ること。

1,000時間の法則を知っていれば、

まだたったの５０時間しかやっていないのだから、
うまくできなくて当然だな、

と冷静でいることができます。

やった時間は足し算で増えていきますから

たとえ今は効果が見られなくても

あとどのくらいでブレークスルーが起こるか
って目安になります。

自分の行動を記録に落としてみると、
いろいろな発見があります。

自分に対するイメージが変わるかもしれません。

「1,000時間　アプリ」で検索すると
学習記録を残せる無料のアプリが見つかります。

私も1,000時間を超えたあたりから
英語がラクになりました。

これからもいっしょにがんばりましょう♪

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