『マンガENGLISH』はマンガと英語のフレーズを同時にインプットすることにより、訳さずに英語のまま理解する「英語脳」を育成するプログラム。英語のフレーズと、その意味内容を表すマンガで、ネイティブスピーカーのように自然に英語を身につけることができます。

人工知能に学ぶ英語習得法

人工知能が進歩していますね。
先日のレッスンでも話題になりました。

YouTubeにアップしましたので
よろしかったらご覧ください。

この動画の中でも話題になった
脳科学者の茂木健一郎さんの
『最強英語脳を作る』で

とても興味深い記述があります。

ちょっと長いのですが引用させていただきます。

サイレント・ピリオド(沈黙の時間)
茂木健一郎 著「最強英語脳を作る」より

言語習得においてサイレント・ピリオド(沈黙の時間)というのがあるといわれています。聞いたり、読んだり、受け身のことばかりやっている時期です。子どもの時もそうですね。

最初は親がしゃべっているのを聞いているだけで、自分が話し出すまでにひどく時間がかかる。母語習得もそうだけれども、外国語習得においてもサイレント・ピリオドがあるといわれていて、その時には、どちらかと言うとインプット系の情報をどんどん脳に蓄積している段階ですね。

サイレント・ピリオドのときに学習者が何をしているかと言うのを研究している論文がいくつかあって、自分で自分に言葉を話しているということが見られるそうです。例えば、外国語の教室で先生が何か言っていて、その本人はまだちゃんとそれを言えないときに、例えば、マイクをひそかに仕込んでおいて、何をしゃべっているかを盗み聞くと、自分で自分に言っているそうですね。先生が言ったことをリピートしたり、その先生の質問に対する答えを、手を挙げてみんなの前では言わないけれども、自分自身に対しては言っている。そういう自分との対話と言うプロセスを経る、それも含めてサイレント・ピリオドと言われています。

これは認知心理学的には面白くて、脳の中でつなぎ替え、組織化が行われていて、ちょうど蝶が幼虫からサナギになるような状態と言えます。サナギのときは、外から見ると何も動きがないけれども、中では幼虫の細胞がなくなって成虫になっている。それと似たようなことが、どうもサイレント・ピリオドでは起こっているのではないかと言うわけです。

そういう意味で言うと、すぐにアウトプットできなくても、とにかく今はサイレント・ピリオドだと思って、とにかく聞く、読むということが大事ですし、そのとき、人に言うのが恥ずかしければ、自分の中でリピートしてみればよいと思います。それは人工知能も同じです。今回のアルファ碁が、結局どうやって強くなったかと言うと、自分自身と碁を打って強くなっているのです。それと似たようなことかと思います。つまり、自分自身と英語で話せばよいのではないか、ということです。サイレント・ピリオドにおいてはそのように辛抱するということも必要です。

次はアウトプットです。アウトプットは道具的学習(インストゥルメンタル・ラーニング)と言って、これをしないと、学習は最終的には身につかないということもわかっているので、サイレント・ピリオドは道具的学習の準備段階というように理解されています。いきなりやるよりは、何か見本と言うか、インプットをある程度蓄積する、それを熟成させる時期がどうも必要なようです。

英語学習については、いろいろ相談を受けることがありますが、最も多い質問が「上達しないんです」ということです。でも、それはサイレント・ピリオドの可能性があるので、そこは我慢して続けるしかありません。下手くそなときを我慢しないと、上手いところにはいけないのです。

どうぞ皆様も、もしよろしかったら

「最強英語脳を作る」KKベストセラーズ
茂木健一郎 著 780円+税

一冊お手元に置かれて

マンガENGLISH100タイトルを
見て、聞いて、まねているときに

迷ったりくじけそうになったら
読んでみてください。

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