『マンガENGLISH』はマンガと英語のフレーズを同時にインプットすることにより、訳さずに英語のまま理解する「英語脳」を育成するプログラム。英語のフレーズと、その意味内容を表すマンガで、ネイティブスピーカーのように自然に英語を身につけることができます。

若くもなく、美しくもなく、バイリンガルでもない

2007年に完成したマンガENGLISHが
実際に売れるようになるまで約10年かかった理由は

死の谷、ダーウィンの海を越えてきた10年
と言ってもいいでしょう。

研究戦略、技術経営、プロジェクトマネジメント等において、

研究開発が、次の段階に発展しない状況や
その難関・障壁となっている事柄全般を指す用語に

魔の川、死の谷、ダーウィンの海という言葉があります。

魔の川:アイデア・基礎研究から実用化を目指した研究までの間の壁
死の谷:実用化研究から製品化までの間の壁
ダーウィンの海:製品が市場による淘汰を受けて生き残る際の壁

2002年から作り始めたマンガENGLISHは
5年間の教育現場での実証実験を経て
2007年に100タイトルが完成しましたが

それをかっこいいデザインなどを加えてパッケージ化し
書店やPC販売店などの販売経路を確保し
商品を広く知ってもらうための宣伝広告など

莫大な費用が必要な
製品化のための課題を抱えたままでした。

そのまま死の谷に沈んでしまうのか・・・

あきらめかけたときに

ある大手の新聞社さんのカルチャーセンターで
マンガENGLISHを使った講座を開くことになりました。

一般のカルチャーセンターさんの英語講座と言えば
旅行英会話などのフレーズの暗記を促すものばかり。

私にお声かけ下さった担当者さまは
たまたま海外生活体験があり
息子さんがバイリンガルに育った経緯から

私が唱える学習法が理にかなっていると
評価をしていただいての抜擢でした。

とはいえ新聞社さんなので
「マンガENGLISH」という商品名が
前面に出るような講座名はNGとのことで

書道やフラワーアレンジメントなど
他の講座の募集記事と並んで
小さく告知していただいておりました。

またカルチャーセンターさんと言うことから
ひたすらマンガENGLISHでトレーニング
という訳にもいかず

英語について語ることも多々ありました。

やはり「マンガENGLISH」そのものは
遅々として前面に出ないままの日々でした。

悶々とする日々の中

ある日、システムエンジニアの友人と話していたら
彼がふと
「何か、記録って撮っているの?」と。

「山口さんがカルチャーセンターや
カウンセリングで話していることを
録音でもいいし、ビデオでもいいし
何か記録を取ったほうがいいよ。」と。

その人が言うには
システムエンジニアは自分の仕事の履歴が
ログとして残る。

あるシステムを開発した経緯を後で振り返り
どういった経緯でその形にたどり着いたのかを
後から知ることができて無駄が無い、と言う。

「山口さんのような仕事は
話すことが僕たちのログのようなものだから
それをちゃんと残すと後で貴重な記録になる」

とのことでした。

その話を聞いた時、私は彼の話を笑いました。

自分の話を自分で録音して何が面白いんだろう?と

すると彼は

「人の話って意外と無駄とか重複があったり
肝心なところが抜けていたりするもんで
自分で話してるときには気づかないものだよ」と。

その話を聞いてさっそく
自分で自分の話をチェックするためなら
音だけでいいと

ボイスレコーダーを教室に持っていき
生徒さんには「私の声を録音するため」と許可をいただき

さっそく録音を始めました。

そのボイスレコーダーをビデオに切り替えた
最初のきっかけは生徒さんの欠席でした。

新聞社のカルチャーセンターで
書道やフラワーアレンジメントなど
他の講座も多数あるため

セミナーの日に生徒さんがお休みされても
授業料も戻ってこないし振替レッスンもありません。

そのお休みされた生徒さんのために

セミナーで私が話したことを録画すれば

休んだレッスンの内容がいつでも観られる
と思ったのです。

レッスンに参加された生徒さんの復習用にもなります。

そこでビデオを購入し
セミナーに携行していくことにしたのです。

時は2011年
バイリンガールちかさんが
YouTuberとしてすでに有名でしたが

私にとっては別世界

YouTubeを利用しようと思ったのは
便利でお金がかからないから。

若くもなく、美しくもなく、バイリンガルでもない
私の動画など

一般の人は見るはずがない
とわかっていたので、むしろ気楽でした。

レッスンで録画したビデオを
生徒さんの復習用として
何も考えずにアップしていただけなので

特に初期のころの動画は
今よりもっとひどかったのです。

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