英会話で、ちょっとしたあいさつはできるようになった。簡単なフレーズも言えるようになった。
でも、ちょっと込み入った話をしようと思うと、途端に英語が出てこなくなってしまう。
こんなことってありませんか?
英語のスピーキング力は、以下の3段階で伸びていきます
1)あいさつレベル
2)ひと言 英会話レベル
3)ある程度まとまった量の英文を話せるレベル
このうち、1)あいさつレベルと2)ひと言 英会話レベルは、よくある英会話フレーズや瞬間英作文などのパターンプラクティスをがんばればなんとかなります。
それでは、3)ある程度まとまった量の英文を話せるレベルになるにはどうすればよいでしょうか?
スピーキング力を上げる練習として真っ先に思いつくのは、英会話レッスンですね。
でも英会話レッスンだけで3のレベルに到達できるかと言えば、それはかなり難しいです。
どうして英会話レッスンだけではスピーキング力が頭打ちになってしまうのでしょうか
会話では、テンポが重要になります。
会話はキャッチボールと言われるように、相手の言ったことを受け止め、自分の言いたいことを考えて言葉に込めて投げ返す。
このやり取りをポンポンとテンポよく行えるようになること。
これが本来の会話の目指すところでしょう。
よくある「難しい単語や文法を使うより、シンプルな表現ですばやくボールを投げ返した方がいい」というアドバイスは聞いたことがあるでしょう。
ところが、こうした練習ばかり行っていると、テンポを重視するあまり一つ一つの発言がどうしても浅くなりがちです。
「自分が言いたいこと」ではなく、「自分が知っている単語・表現で言える範囲のこと」しか言わなくなってしまうからです。
さらに文法も乱れがちになります。先生もテンポを重視して、いちいち文法の誤りを指摘するようなことはしなくなっていきます。
だからレベルが頭打ちになってしまうのです。もったいないですよね。
そこで必要になるのが、ライティングの練習です。
ライティングはスピーキングと同じアウトプットのスキルです。
スピーキングに比べて時間の制約が少ないため、話の内容や論理構成を、時間をかけてじっくりと練ることができます。
また、翻訳ソフトなどを使って、「自分が言いたいこと」を表現するのに最適な単語や表現を選ぶこともできるでしょう。
さらに書き出すことで、間違った文法や言葉の選び方が明確になります。
初めは書くのにすごく時間がかかります。すっごくかかります。
でもライティングの練習を続けるうちに、文章構成はより早く構築できるようになり、ぱっと思いつく語彙も増え、さほど注意しなくても自然と文法的にも正しい英文を書けるようになります。
このようにして、「言いたいこと」を英語に変換する時間をどんどん短くして、ほぼゼロに近づけたものがスピーキング力となります。
ただやみくもに英作文をしても、ライティング力は上がりません。
英語の文章は、主語・述語の選び方、文章の構成の仕方など、日本語とは異なる英語独自の発想によって構築されています。
まずは、こういった英語独自の発想法を学ぶのが、結局のところは回りまわってライティング力アップの近道になります。
いきなり英文を書くと、文法的に合ってはいるんだけど、ネイティブに理解されづらい、英語らしくない英文になりがちです。
そこでおすすめは
英語ネイティブが書き起こした英文を使って「英借文」をすることです。
英語ネイティブが書き起こした英文を借りて一部を変えて自分の話として話したり書いたりすることです。
難しい文法書を読む必要が無いだけでなく英語ネイティブがよく使うイディオムやフレーズなどが自然と身につく効率的な方法です。
そしてもう一つ、とても大切なことは話し言葉を使って練習をしましょう。
書き言葉と話し言葉は違う、という話は聞いたことがあると思います。
いわゆる書き言葉で書かれた英文を使って練習をしてしまうと、そもそも話し言葉ではないのでせっかく英文を書けるようにはなったのに、話すと変、という仕上がりになってしまってもったいないので
借りる英文は厳選してください。
ここでポイントをまとめます。
1)ライティング力を鍛えることで、スピーキングでも、より込み入った、まとまった量の英文を話すことができるようになります
2)いきなり英作文を始めるのではなく、まずは英語独自の発想法を身につけましょう。そのためには、英借から始めましょう
3)スピーキングのためのライティングであれば借りる英文は厳選してください
「ある程度まとまった英文を話せる」ためのエクササイズをご紹介します。
使うのは100%英語ネイティブによって書き起こされた話し言葉のストーリーです。
ストーリーなので「まとまった量の英文を話せるレベル」に到達できます。
こちらのYouTube動画でご案内しています。
これからもいっしょにがんばりましょう♪
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