もしも街で突然
外国人に話しかけたら、どうしますか?
とりあえず英語で話してみるでしょうか。
中国系の方なら、漢字での筆談も有効かもしれません。
ではもし、英語も話さない
漢字も分からない国の方だったら
どうやって意思疎通をはかりますか?
マンガENGLISHの最も大きな特徴は
漫画を用いるというところです。
漫画という拠り所があることによって
入ってくる英語の音が
それなりに分かりやすくなっています。
けれども実際の英会話の場面には漫画はありません。
漫画がない状態で
音だけで理解しなければならないということになると
たちまち文字や日本語の訳を探したりする脳の回路が
私たちの中にしっかり育まれてしまっています。
その従来の思考回路から自由になるために
イラストを活用します。
イラストを見ながら英語の音との間で情報処理をして
文字や日本語訳に頼らないようにする。
そうしてイラストを見たり外したりすることで
音とイラスト、
あるいはイラストの残像から場面をイメージするくせを
つけていくことで、
私たちが日本語で自然に情報処理しているのと
同じような回路にしていきたいわけなんですね。
例えば、お昼に行ったレストランについて
誰かが話したとします。
内装は白くて、椅子は黒っぽく、モノトーンで統一されていて
かといって冷たい感じでもなく、花が生けてあったりして・・・
なんて聞いていると
日本語の場合は自然に、自分の知っている
あるいは見たことのある場面とひもづけて
だいたいこんなかんじかな?というように
人によって情報差はありながらも
それを理解するときに全然ストレスにならないわけです。
自分なりの勝手なイメージをつかっている。
ところが、英語のときには
音として入ってきた情報を理解しようと
文字や訳に意識がいってしまう。
マンガENGLISHには漫画があるので
これを活用していただいて
日本語のときに音と場面がスムーズに
やり取りが出来ている回路を、
英語でも刺激しましょうということなんですね。
最初の頃はどうしても「文字や訳を使わずに」と言うと
たとえば自転車の補助輪を急に外されたような感じ
人によっては驚いてしまうかもしれません。
でも、もともと日本語の会話では
音だけで何とかしていますので
そこにゆっくり慣れていってほしいわけです。
英語の音だけ聞きながら、イラストでもいいし、
イラストそのものではなくぼんやりとした
場面のようなものや、
自分なりのイメージでもかまいません。
そういったものを浮かべる練習をしていきましょう。
共通の言語を持たない人に何かを伝えようと思ったら、
ジェスチャーであったり、イラストを描いてみたり、
文字や対訳には頼らないコミュニケーションを
とることになるでしょう?
マンガENGLISHでの学習は
それに近いものがあるかもしれません。
一発でストンと入ってくることは少ないかもしれませんが
その代わり、一度、頭に入ったら
そうそう忘れることはないと思います。
それが、漫画を用いた学習法の
一番大きな強みと言えるかもしれませんね。