普段の生活の中で
誰かの話を一言一句、漏らさずに聞くって
そうそう無いことですよね。
会議の議事録や、事情聴取、
インタビューから記事を書くような時には
一言一句、漏らさずに聞くことが
あるかもしれませんが
日本語でさえ
よほどのことがない限り
一言一句漏らさずに聞き取るという活動は
ほとんどしていないということなんですね。
英語も同じです。
声を出していただくときに
なぞるように一言一句逃さず声に出す
というのは
実はあまりいい出し方ではありません。
あくまでも、印象に残った範囲で
気持ち良く
自分の体の中に英語の音を取り込む活動。
つまり訳したり、文字を介したりするのではなく
英語のままダイレクトに取りこむんだよ
という合図を送ってあげる感じで
気持ち良く声を出していきたいわけです。
ですから、声が出ないときは
無理に出さなくてもいいんです。
例えば、今日は声を出す気分じゃない
というときは
英語の音を体にしみるように受け入れながらも
イラストを見ていただいて
無理に声を出さなくても結構なんです。
そして、イラストだけのページを見て、
本当にここは一番大事です。
同じように絵を見て
場面はきっとこういうことなんだろうな
とイメージすることを優先していただいて
英語の音は二の次、くらいの気持ちで。
どうしても受験英語のイメージで
英語の音が聞こえてくると
たちまち緊張して一言一句逃さず聞いて
そして覚えようとしてしまうので
これは、第一言語の日本語でさえ
したことがない変な方法になります。
イラストでしっかり場面を感じながら
気がついたら
いくつか自分が思った英語の音と
場面が重なったな
という感じを体験してほしいんです。
むしろ意識をイラストの方に注力していたら
音を聞くのを忘れちゃった
というぐらいが、バランスとして適切です。
一言一句逃さず聞こうとすると
場面をとらえるという
一番大事なことがおろそかになってしまうので
イラストを見て
勝手にストーリーを想像しながら
たまに知っている音があったら
受け入れてあげてください。
それこそが
英語脳を育むためのリスニングの秘訣
と言えるかも知れません。
100タイトルある
マンガENGLISHのストーリーから
ランダムにご自分の好きな順番で
毎日少しずつ音を取り入れていってください。
同じものを連続して繰りかえしてしまうと
頭の中の暗記スイッチが入ってしまって
日本語でも経験したことがない
不自然な学習法になってしまいますので
ご自身のペースで
好きなものを100タイトル
取り替えながら進めていってください。
そうすればきっと
ある日再び同じストーリーにとりかかったとき
以前より多くの英語の音やフレーズが
自然に受け止められるようになっている自分に
気がつくことでしょう。