小学3年の子を持つ女性(39)が、自分の子供が通う小学校で、英語の公開授業を見学し不安を覚えた、とのことで、こちらの記事によると
クリック⇒ AERA 2019年5月11日16時の記事
記事からの引用ここから*************
「授業は外国人のALT(外国語指導助手)の先生が行っていましたが、授業終わりに子どもたちが “Thank you very much.” と挨拶すると、日本人の担任が “You are welcome.” と返したんです。『どういたしまして』って変ですよね? 例えば “Well done, everyone.(皆さん、良くできました)”とか、文脈に沿った適切な表現は他にあると思います」
専門外の教師におかしな英語をすり込まれるくらいなら、まっさらな状態で中学に送り出してほしい。国際交流機関に勤務経験のあるこの女性は感じた。
記事の引用ここまで***************
英語の経験豊富な親が
小学校の英語の授業を物足りなく感じることはありますが
“Thank you very much.”に対しては
“You are welcome.”と返すのが自然です。
定型のあいさつ表現なのですから。
この事例の問題点はそこではありません。
そもそも授業の終わりに子どもたちが先生に一斉に
“Thank you very much.”とあいさつすること自体
英語圏ではやらないことです。
だから外国人の先生はとっさに言葉が出て来なかった。
それで日本人の先生が思わず返事をしたのだと思います。
日本語をそのまま英語に置き換えただけの英語教育に
どれくらい意味があるのでしょうか。
YouTubeなどを始め
生の英語に無料で触れることが出来る便利な時代。
生の英語にじかに触れて
自分の耳で音を切り出し
場面の中で想像しながら意味付けをし
口元でその音を再現するという
母国語を身につけてきたときに自然にやっていることが
英語の習得でも当たり前の世の中になりますように。