『マンガENGLISH』はマンガと英語のフレーズを同時にインプットすることにより、訳さずに英語のまま理解する「英語脳」を育成するプログラム。英語のフレーズと、その意味内容を表すマンガで、ネイティブスピーカーのように自然に英語を身につけることができます。

留学から帰ってきたら、あっという間に英語を忘れちゃった

人間の記憶って面白いですよね。覚えようと思ったものは、なかなか覚えられないし、必要ないと思ったことがいつまでも記憶に残ってたり…。試験のために必至で覚えた単語や年号。試験が終わるとまるで魔法のように頭の中から消えてしまったなんてことも、身に覚えはありませんか?

日本語と同じように英語も使えるようになったら楽しいですよね。どうしたら英語も日本語と同じように自然に使えるようになるのでしょうか?

私たちには日本語をマスターした経験があります。それと同じように、英語も身につければいいのです。みなさんの中に日本語の習得に失敗した人っていないでしょう?だから、そのやり方を英語学習にも活用しない手はないわけです!すでに一つの言語を自在に操る回路を持っているわれですから、その回路に英語を組み込めばいいだけなのです。そこで重要なこと、まず、日本語をマスターした時のことを思い出してみませんか?

たとえば、子どもが初めて「ごはん」という言葉をどのようにして覚えるのでしょうか?「ごはん」って10回繰り返して覚えようとするでしょうか?いいえ、そんなはずありませんよね。お母さんやお父さんが自然に生活の中で「ごはん」という言葉を繰り返し使っているのを聞きながら、自然に習得していきます。「さあ、ごはんですよ」、「ごはん、できたわよ」、「今夜、ごはん、何にする?」、「早く、ごはん食べちゃってね」、「今日は、ごはん、外食にしようか」・・・、こうして色々な場面で、「ごはん」という言葉を聞きます。そして、「ごはん」という音とその情景をインプットすることで、「ごはん」というものがどういうものであるか、極めて自然に理解するようになります。

そして、いつの日かこんなことが言えるようになるのです。「お腹すいた、ごはんまだ?」、もしくは、「今日のごはん、ハンバーグがいいな」とか、「ねえ、ファミレスにごはん食べに行こうよ」といった具合に。ごく自然に、自分の意志や言いたいことが、自然と口から出るようになります。これが日本語脳になった証です。

逆に日本語でも、「暗記した言葉」は、自然と口に出るというより、記憶の引き出しから引っ張り出してくる感じになります。例えば、「鎌倉幕府を作ったのは、誰ですか?」ときかれたら、多くの人が記憶の引き出しから「源頼朝」と引っ張り出してくるでしょう。なぜなら、源頼朝は「音」と「情景」によって取り込んだ言葉ではなく、意図的に暗記しようとして覚えたものだからです。

「ごはん」という言葉について、「音」と「情景」を同時にインプットすることで、自然とその言葉を使えるようになりました。併せて「ごはん」だけでなく「机」や「窓」、「犬」、「猫」、「外」、「中」など色々な言葉を「音」と「情景」からマスターし、日本語脳を確立していったのです。そのうえで、「鎌倉幕府を作ったのは、源頼朝」ということを暗記したのは、日本語脳が出来上がってからだったはずです。

英語も、そのプロセスが必要なのです。そのために、最初は英語を暗記しないでください。この日本語の習得プロセスを、そのまま英語学習にも活用することで、自然に一生モノの英語力が身につくからです。繰り返しになりますが、なぜ日本語を流暢に話すことができるのか、それは「覚える」のではなく、「音と情景を同時にインプットした」からです。暗記したものは、引き出しから引っ張り出して使おうとします。ですから、流暢に話すことができないのです。

暗記して覚えたものは、使いたい時にとっさに出るという瞬発力に欠けますし、また忘れることもあっという間で持続力にも欠ける物が多いのです。よく、留学から帰ってきたらあっという間に英語を忘れちゃったとか、使ってないからもう話せないなどという話がありますが、本当の意味で習得した言語は、私たちが日本語を忘れないのと同じように、なかなか簡単には忘れられないはずなんです。

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