『マンガENGLISH』はマンガと英語のフレーズを同時にインプットすることにより、訳さずに英語のまま理解する「英語脳」を育成するプログラム。英語のフレーズと、その意味内容を表すマンガで、ネイティブスピーカーのように自然に英語を身につけることができます。

多読についてどのように思われますか?

しばらく前に多読を勧められずっと続けていましたがなかなか話せるようになりません。読んで分からないものを聴いてわかるはずがない、という教えでした。マンガイングリッシュでは真逆の文字導入です。山口先生は多読についてどのように思われますか?また、並行して続けて良いものでしょうか?
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  • しばらく前に多読を勧められずっと続けていましたがなかなか話せるようになりません

話せるようになりたければ
話す練習をするしかありません。

多読は大切ですが当然のことながら
スピーキングの練習をしないと
話せるようにはならないのです。

  • 読んで分からないものを聴いてわかるはずがない、という教えでした。

本当にそうでしょうか?

私たちは母国語の日本語では
話を聞いた方が読むよりもわかりやすい
ということがよくあります。

それは、そもそも
一般的な読み物というのは「書き言葉」で書いてあり
聞く時には主に「話し言葉」を聞きます。

表現が違うのです。

その違うものを横に並べて考えると
本質が見えなくなってしまいます。

多読は良いことです。
「書き言葉」をたくさんインプットできますから
「書く力」を伸ばすことができます。

でも「話す力」を高めたければ
「話し言葉」をたくさんインプットする必要があります。

話し言葉というのは「会話」のことではありません。

会話というのは相手がいないと
どうなるかわからないので
実践しながら高めるしかないのですが

相手がいなくても
一人でできるスピーキングの練習法があります。

それが「ひとり英語トーク」です。

会話は「ダイアローグ」と言い換えられますが
私たちは他者と会話をする前の段階に
ひとりごと「モノローグ」をしています。

思いついたことをそのまま口にして
良いことはあまりありませんよね。

口に出す前に
頭の中で言いたいことをまとめてから話すと
グンと伝わりやすくなります。

「ダイアローグ」の前にまず「モノローグ」

この「モノローグ」がしっかりできれば
会話で困ることはありません。

「モノローグ」の力を高めるために一番いいのは
ストーリーの読み聞かせです。

世界中の親たちが自分の子どもたちに
絵本の読み聞かせをしている理由がそこにあります。

私たちは幼児期の絵本の読み聞かせを通して
モノローグの力を
知らず知らず身につけていたのです。

ところが英語と言えば

学校では受験英語で書き言葉ばかり習い
大人になってからは「ダイアローグ」ばかりで

英語でモノローグを経験したことが無いのです。

マンガENGLISHは
貴重な英語絵本の読み聞かせの経験を通して
英語でもモノローグができるようになるのです

  • マンガイングリッシュでは真逆の文字導入です。

マンガENGLISHは
自然な言語の習得をモチーフに
学習ステップをご案内しているだけで
他の英語学習メソッドとは全く関連ありません。

英語を「学習」したければ
よくある「教材」をお使いになれば良いですし

英語を「習得」したければ
ネイティブが自然に言葉を習得したプロセスを
踏襲することが一番の近道です。

  • 山口先生は多読についてどのように思われますか?

もちろん良いことだと考えます。

英語で書く力を伸ばすためには
多読は欠かせません。

  • 並行して続けて良いものでしょうか?

ぜひお続けください。

決して「教材」として「意図的に」作られたものではなく
日本語と同じように
自分が「読みたい」テーマで「読みたいものを読む」
というスタンスで続けてください。

例えばGoogleで興味の有るキーワードでネットサーフして
誰か知らない英語ネイティブのブログにたどり着いて
気が付いたら読み込んでしまう・・・という感じ。

特にブログは話しかけるように書くことが基本なので
その大部分が話し言葉で書かれていますから

環境が許せば軽く声に出しながら読むことで

スピーキングの力も伸ばせて一石二鳥です。

これからもいっしょにがんばりましょう♪

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