英語力をつけて外資系企業で働きたい

「英語力をつけて外資系企業で働きたいのですが、やはりTOEICで高いスコアを取るところから始めるべきでしょうか」

とご質問をいただきました。

ガイシと一口に言ってもいろいろな形がありますので一概には言えませんが、TOEICのスコアはあまり意味が無いようです。

Japan Timesの求人欄を編集している広報担当の方のお話しを聞く機会がありました。数年前まではガイシといえば「TOEICで800点以上」などの条件を設けている企業がほとんどでしたが「TOEICで900点というハイスコアを持っていても話せない」現実を目の当たりにし

各企業ごとに必要な技能を英語で測るために独自のテストを行い、それを採用の基準としているところがほとんどなのだそうです。

つまり、外資系は、いえ、ガイシに限らず、海外との取引がある大手の企業はTOEICテストなどのスコアにはあまり頼らず

英語によるインタビューテストを実施し「英語での折衝力(せっしょうりょく)があるかどうか」を測っているというのです。

「折衝力」というのは、複数の異なった考え方があるとき、それぞれの異なる点を差異として認めながらも、その中から接点を見出し折り合いをつける力のこと。小手先のテスト対策では身につかない、ホンモノのコミュニケーション能力で、ちょっと難しそうに感じますが、要はリアルなコミュニケーションを重ねていれば、自然と身に付くスキルです。

外資は(今の時代、ガイシに限ったことではありませんが)入社してからの方が大変ですので、いろいろと経験しておいて損はありません。英語もテスト対策から一日も早く自由になって、リアルな会話を経験しましょう。

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50分間の授業で英語を使ったのは、たったの3分だった

「日本人女性は西洋人の男性が好きだから、ブサイクでも簡単に落とせる」と聞いていたが、実際はそんなことない。まあ、オレは日本人女性よりはラテン系のオンナが好きだから別にいいんだけど・・・。

ネットサーフをしていたら

日本に住んでいるアメリカ人の男性が
日本の生活について綴ったブログに行き当たりました。

その中でも私が個人的に興味深かったのが

日本の中学でのALT体験について書かれた記事です。

ALTというのは
Assistant Language Teacherのことで
一般的には小学校や中学校の英語の授業の助手のこと。

給料が良いので英語ネイティブには人気なのですが

その詳細について皮肉たっぷりに
批判も交えてつづっており

“his”などの「代名詞」(pronoun)の説明に
多くの時間を費やしたことを具体的に述べて

50分間の授業で英語を使ったのは、たったの3分だった。

47分は日本語だったおかげで
自分には日本語のいい勉強になった

と皮肉たっぷりに述べています。

授業中に英語をほとんど使っていなかったばかりでなく
変な英語を教えていた。と具体例を挙げており

たとえば “I’m going to the store.” や
“I’m heading to the store.” のような
中途半端で舌足らずな英文ばかり並んでいた
とつづっています。

そして教師たちは
「正しい発音、正しい文法が身に付くまで繰り返し練習しなさい」
と教えるが、

アメリカで生まれ育ち
今、日本で暮らす著者のアドバイスは

練習を少ししたら、すぐに使ってみる
使えるレベルになってきたら
間違いを自分で正すことが出来るのだから。

原文は
The other approach, and what I’d suggest is, practice a few times, and then let it go. (中略)And moreover, people correct themselves naturally over time if they reach the point where they can use the language.

2014年に書かれた記事で、かなり長いのですが
よかったら時間のある時に読んでみてください。

ご注意:宮司さんの写真の下に記事があります。
スクロールしてください。

クリック→ How to Teach English

マンガENGLISHの学習ステップでも

動画100タイトルを見て、聞いて、まねて
一通り英語ネイティブの子どもたちの
絵本の読み聞かせを経験したら

漫画イラストPDFで
英語を話す練習をしてください。

練習を少ししたら、すぐに使ってみる事
使えるレベルになってきたら
間違いを自分で正すことが出来るのだから。

練習はそこそこに
使ってみた方が言葉は効率よく身に付くのです。

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間違いだらけの教科書にモノ申す

きのうご紹介した ここがダメ!日本の英語教育

その記事の中で指摘されていた3つのポイントから

2. The quality of the textbooks is quite low
(教科書のクオリティーの低さ)に注目します。

Many foreign language teachers criticized the textbooks used in the classrooms, complaining about all manner of things including content and grammatical errors.

多くの外国人英語教師が批判していることですが、
授業で使われている教科書についての不満が多いです。

特に文脈、文法において間違いが多いこと。

Even more specifically, many people found the choice of grammar included to be suspect, saying it wasn’t grammar used very often in native English.

文法項目の選択において、かなり疑問点も多く、英語ネイティブがめったに使わないような文法もあると多くの外国人英語教師たちが指摘しています。

なんということでしょう!

映画を字幕なしで楽しみたい、とか
英語の本を辞書なしで・・・と

いくらがんばっても

ちっとも聞き取れないし読み込めていないのは、そもそも今まで経験した英語本物の英語じゃなかったから・・・ある意味、仕方のないことだったんですね。

お宝の鑑定といっしょで本物を見る目は良いものにたくさん触れていないと育たないのと同じで今までニセモノ英語に触れてきたからネイティブ英語がわからないだけで、これからはネイティブの英語本物の英語を経験しましょう。

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ここがダメ!日本の英語教育

日本の教育について語る時はっきりと言えることがある。

日本の英語教育は全く機能していない。とにかくひどい。

When you speak to foreign English educators in Japan, one thing becomes crystal clear: English education in Japan isn’t working. It’s just awful.

このショッキングな英文は

ここがダメ!日本の英語教育
What’s wrong with English education in Japan?

というタイトルの記事の中にありました。記事はこちらをクリック

この記事の筆者は日本では高等教育において英語が必修科目なのにもかかわらず他のアジアの国々- 韓国や中国と比べてもリアルな会話力が極めて低いと述べていて

その理由として日本の英語教育の問題点を三つ挙げています。

1. Teaching to the tests
テスト対策の教育であること)

2. The quality of the textbooks is quite low
(学校の教科書のクオリティーが低いこと)

3. A focus on translating into Japanese and JTEs speaking in only Japanese. Where is the English?
(授業中に教師は文法訳読法の授業をほとんど日本語で話していること 英語は一体どこ?)

30年前とあまり変わっていないんですね。30年前・・・というのは私にとって母親になって当時は全く英語が話せなかったので我が子には同じ思いをさせたくなくて学校の教え方が変わるのを期待するより自分で環境を作った方が早いと思い

英語のビデオを買っていっしょに映像を見ながら音を聞くところから始めたことが私自身も英語が話せるようになったきっかけでしたので

この記事を読んでいて思ったことは30年前と現状はあまり変わっていないんだ
ということ

教育のせいにしていては埒が明かないということ。

だって言葉って結局のところ

自分で身につけなければ決して使えるようにはならないのだから。

この記事の最後に、こう書かれています。

You can excite students with that and promote self-study, which is a much better approach than learning “This is a pen” for the sake of a test.

「This is a pen.」のような変な英文をテストする教育をするくらいなら生徒が自分で学ぶことを推進した方がマシである。

本当にそうですね。

今の時代、英語のテキストなど使わなくてもYouTubeやSNSなどを通して、たくさんのネイティブ英語に触れることができるのですから。

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